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「人にこの秘密を知らせたくありませんから、私は手紙もようあげません」
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女は素直に言っていた。
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「皆に怪しがられるようにしてはいけないが、この家の小さい殿上人ね、あれに託して私も恋愛系の成人漫画
手紙をあげよう。気をつけなくてはいけませんよ、秘密をだれにも知らせないように」
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と言い置いて、源氏は恋人がさっき脱いで行ったらしい一枚の薄衣を手に持って出た。
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隣の室に寝ていた小君を起こすと、源氏のことを気がかりに思いながら寝ていたので、すぐホラーコミック
に目をさました。小君が妻戸を静かにあけると、年の寄った女の声で、
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「だれですか」
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おおげさに言った。めんどうだと思いながら小君は、
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「私だ」
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